




またまた 6日の朝刊でおもしろい記事があったので。







ウナギの祖先は深海魚だった。そんな推定を
東京大海洋研究所と千葉県立中央博物館の
グループが遺伝子の解析から示し、
英科学誌バイオロジーレターズ電子版に6日付で発表した。
外見のよく似たアナゴ科やウツボ科の魚は
浅い海に生息している。これに対し
深い海で生まれるウナギが、なぜ川や湖で育ち、
大回遊してまた海に戻るのか、よくわかっていなかったが
その謎に迫る成果だ。

ウナギ科の魚はアナゴ科などとは関係がやや遠く、
熱帯付近の中深層にすむシギウナギ科、ノコバウナギ科、
フクロウナギ科などと近いとわかった。

巨大な口や、くちばしのようなあごをした
奇妙な形の深海魚もおり、ウナギ科とはむしろ遠い関係と
みられていた仲間だ。

このため、ウナギの祖先はシギウナギなどと
同じような深海にいたが、熱帯から温帯にかけては、
海より淡水域の方が栄養豊富なため、
えさを求めて成長の場を淡水域に移すように
進化したと推定できた。